少しずつ寒さが感じられる季節になりました。
薪ストーブのある家に憧れている方は多いけれど、実際にどのような工事が必要なのか、そもそも
設置できるのか、と疑問が多く浮かぶと思います。
まずリフォームで薪ストーブを設置する場合、煙突やストーブ本体の周囲に耐火及び耐熱工事を行う
必要があり、施工後に薪ストーブの位置を変更する場合、再度工事が必要になります。
そのため、早い段階で設置位置を十分に吟味しておかなければ、後々の変更が難しくなります。
準防火地域、防火地域で薪ストーブを設置する場合、構造によっては消防署への申請が必要なことも
あります。申請が必要かどうかは工事内容によってかわりますので、リフォーム会社、
もしくは建築士に確認しましょう。
簡単に薪ストーブのメリットとデメリットを考えてみました。
薪ストーブのメリット
エアコンやファンヒーターなどの暖房器具では、燃料や、熱源から排出される暖かい空気によって
部屋の中の温度を温めます。
しかし、薪ストーブは排気でなく、薪が燃えた際の熱を薪ストーブ本体に伝え、加熱された
ストーブ本体からの輻射熱によって部屋を暖めていく仕組みです。
そのため、遠赤外線効果によりエアコンやファンヒーターに比べ、体の芯まで暖まる
という特徴があります。
また薪ストーブは、屋内の空気を利用して薪を燃やし、燃えた際の排気は煙突によって
屋外に排出される仕組みです。つまり燃焼中は継続的に室内の空気がストーブ内に
吸い込まれており、自然に換気が行われている状態となっています。
薪ストーブを設置する際には、室内に空気を取り込むダクトなどが必要となりますが、
換気について気を使う必要がないのも薪ストーブのメリットです。
また、薪ストーブの熱を利用して調理が行われることもあげられます。
おでんなどの煮込み料理やダッチオーブンと呼ばれる鉄鍋を利用した料理、
オーブン機能付きの薪ストーブならローストビーフやピザなども作ることが可能です。
薪ストーブのデメリット
薪ストーブはストーブ内部で薪を燃やし、ストーブ本体や煙突を暖めることで熱を伝える
仕組みになっています。そのため、部屋が暖まるまでにやや時間がかかってしまいます。
部屋の気温にもよりますが、室温が約5度の場合、約25度まで上昇させるには、
約2時間必要となります。
一度暖まってしまえば長時間温度を保つことができるため夜間は熾日にしてストーブを保温する
などの方法でストーブが冷めてしまうのを防ぐといいでしょう。
次回は薪ストーブ本体にについて少しご紹介します。