2018-10-24
家を建てるときに悩むことの一つに吹き抜けがあります。
メリットとデメリットを比較しても中々決断できない悩みです。
まずメリットを考えてみましょう。
・コミュニケーションがとりやすくなる
家全体の空間がつながることにより、どこにいても家族の気配を感じられます。
・室内にたくさん光を取り込める
壁面の窓だと隣地の状況によっても光量が変わりますが、吹抜け上部に窓をつけると、室内に入ってくる光がとても多くなります。
・温熱環境がよくなる
光をたくさん取りこめるけれど、室内が冬は寒く、夏は暑い！と言われますが、調湿・浸透効果のある断熱材を使うことにより、
吹抜けがあっても高い断熱性能を誇り、むしろ室内の空気が循環して冷房や暖房の効果が保たれます。
・空間が広く感じられる
視覚的にも体感的にもそのスペースを広く感じることができます。
なかなか同じ空間で吹抜けの有無を比べることは難しいですが、
吹き抜けにより開放感は確実に増します。
・家全体に風が通りやすくなる
吹抜け上部に窓をつけると高低差のある開口部ができ、効率的に風が流れます。通風が良くなると、カビやダニの繁殖も防止することができます。
次にデメリットです。
多くの人が感じることは
・空間に無駄ができる。
・窓や照明が高いところにあるためマメに掃除しにくい。
・光熱費がかかる。
といった、メンテナンス作業と光熱費など、維持費にまつわる悩みがほとんどだと思います。
照明はつける位置の工夫、LEDを使用して、交換頻度を減らす。
光熱費に関しては、夏場の直射日光を避け、冬の日差しを取り入れられる角度に窓を設置するなどの対策が必要です。
とはいえ、晴れた日の吹き抜けからの日差しは、北側の部屋へも明かりを届けることができたり、
開放的な空間が生まれる、など様々なデメリットを補うメリットがあります。
ただ、窓の位置による光の角度、空気の流れ、断熱、空間の活用など、設計士さんの技量にかなり頼るところがかなりあります。
疑問に思ったことは、設計の段階でどんどん聞いて、納得した家づくりにしたいですね。